うたたね
溶けかけた飴玉をほうばりながら 変化のない一日を飲み込む
色褪せた曇空 涼しげな風に つかの間の夢心地を満喫
窓際の空席に運良く座り いい夢を求めて目を閉じる
騒がしい狂騒を何とか避わして ポジションを決めて夢の中へ
この頃は いつもよりも世知辛さが増し
ボクも その奥の柵の中だけど
ほんの少し吹っ切れたかな
このまま覚めなくてもいいと思ったことは幾多で
でも そんなのは甘えと分かっていながら
なかなか抜け出せないんだよね
本当はすごく寂しがり屋だから
真っ白なキャンバスに小さな絵の具 無意識にひとつずつ描いてく
真新しい世界は 優しさに満ちた 何もかも包み込んでくれるビーナス
人はなぜ他人を追い詰めたがるのだろう なのになぜ人を求めてしまうんだろう
ふとぼんやり考えながら
絵の中のビジュアルは 世界中駆け回っても見つからない楽園
ああ 若いうちに一度は足を踏み入れたいな
いい夢から覚めたくないんだと思ったことは幾多で
いつもいい所で起きる時間になってしまう
毎回ボクはこうなんだよね
嬉しいやら 悲しいやら 分からないよ
今日は休日
もう一度夢の中へ