メインストリート



傍らのクッションに身を寄せて

在りもしないことにテレビを通じて固唾を飲む

煽るように激しい俄雨

そんな繰り返しに いつしか目が肥えていくんだ



路頭に迷う羊たちが夜も行き交う

街は昔よりもざわめきに拍車をかけていく

でも希望に満ち溢れている

そんな初めてのデートみたいな暖かさ



薄っぺらい紙切れも 積もり積もれば手に負えないほど重いけど

ボクは負けない

もう見慣れたさ



愛情故に絡み合う蜘蛛の糸

心此処に非ず ドラマのようにはいかないこと

分かってるけど言葉に出来ない

時は残酷でも傷を癒してくれる



優しさに包まれた世界はもうボクたちに襷がかかっているんだよ

雨ニモ負ケズ

風ニモ負ケズ