★たんぺん6−2:ちゅにんとでこれーしょん・でこれーしょんけーき★


凡例 / こ:こはきゅ  き:きらら  ち:ちゅにん  の:のえる
め:めるてぃ  か:かんた  せ:せのり  ひ:ひなみ

ひ「こちらですぅ〜」

ガチャ――

の「うわぁ〜・・・!」
か「え、これがちゅにんの部屋・・・?」
ひ「ただいま坊っちゃまがいらっしゃいますので、しばらくお待ち下さい〜では〜」

バタン――ドンガラガッシャ―――――――――ン!!!!!!!!!!!!

ひ「キャ――!!!」
の「ひなみさん!?」
き「アタマから突っ込んでる・・・まるでギャグまんがみたいな転び方だ・・・グッジョブっ!ドジっ子!」
か「そして白パンツ!アリヤーッス!そしてアザーッス!」
き「ドスケベ! =з ビシッ」
ち「すまねぇ、待たせちまったな!」
こ「ちゅにんくん〜!」
ち「よぉこはきゅ、みんな揃ってるな、オイラはこれからこないだ言ったケーキを作るからさ、みんなは先にテスト勉強やってていいぞ」
の「いいの? 始めちゃって?」
ち「あぁ、今日は珍しく大所帯だからさぁ、ケーキもいつものよりウンとデッカいの作るつもりだ、楽しみにしてくれよ」
せ「ボクも手伝おうか?」
ち「と思ってたけどさ、今日はひなみさんも一緒に作ってくれるから大丈夫だ、せのりはかんたの勉強みてやってくれ」
き「え・・・ひなみさんも一緒に・・・? て、大丈夫なのか?」
ち「あぁ、ひなみさんはしょっちゅうヘマばっかしてるけど、お菓子に関してはオイラの師匠でもあるんだ」
か「おかしの師匠・・・おかし匠・・・プッ=з」
き「いいからオマエはさっさとテスト勉強始めろ!」
か「厳ちいなぁ、きららちゅわんはぁ〜」
き「可愛くネェんだよ!」
ち「ほんじゃ、またあとでな〜!」
こ「いってらっしゃーい!」

か「ハァ〜、ひなみさん萌え〜〜〜♪」
き「・・・黙れエロガキ・・・!」
せ「さて、と――それじゃあぼちぼち」
の「お勉強しちゃいましょうか!」
き「チッチッチッ、違うだろ〜のえるぅ〜?」
の「え、何言ってんの?」
き「友達ん家に来たってことはさぁ、ましてや地味に謎のちゅにんだぜ〜」
の「いや、だから何言ってんのよ?」
き「恒例のイベントを忘れてないか〜?」
の「ガサ入れとか言わないでよね!」
き「お約束じゃんか〜」
の「バカ言ってないでさっさと始めちゃうわよ!」
こ「がさいれってなぁに?」
の「こはきゅちゃんはそんな悪い言葉は覚えなくていいの!」
こ「がさがさするのかなぁ〜?、がさがさ〜♪」
せ「それじゃただの寝返りだねw」
こ「ごろごろ〜〜〜♪」
き「と言うか・・・外観はあんだけ金持ち丸出しちゅにんだけど、ここは何だか・・・」
せ「スッキリしすぎ、とも言えるね?」
の「言われてみれば・・・ベッドとか本棚とかも一切ない・・・この机ひとつだけだわ」
せ「これじゃ取り調べ室だよね・・・?」
こ「はぁ〜〜♪、ここらへんのゆかがあったかくてきもちぃ〜(^^♪」
の「お行儀悪いわよ、こはきゅちゃん!」
こ「ん〜〜〜〜〜、ん?」
せ「どうしたの?」
こ「なんかま〜るいのがうまってる〜」
き「ホントだ!これボール・・・じゃない、なぁ・・・何で床に埋まってんだ・・・?」
こ「すごぉ〜〜いキレイ〜♪、こんなとこにしまえるんだぁ〜〜 (カチッ 」

ウィィィィィ―――――ン・・・・・・

か「な、何だ何だ!」
の「上、天井が開いてる!」
こ「わぁぁぁぁぁぁ・・・」
の「部屋が暗くなってく・・・電気点けてないのに・・・!」
か「いや、カーテンが勝手に閉まってるんだ!」
こ「みんなー、うえみてうえ〜!」
き「上・・・?、あ!」
せ「これ・・・星・・・なの?」
き「昼間なのにどうなってんだ・・・?」
ひ「あらあら、みなさん気付くのが早すぎですよ〜〜〜」
き「ひなみさん、これは一体?」
ひ「先日、町外れの丘に大きなプラネタリウムがオープンしたのはご存知ですか?」
こ「ぷらねたりーむ!こはきゅ、みにいったぁ!」
せ「へぇ、その話は前にチラシで見て知ってるけど、こはきゅちゃんはもう行ったんだ?」
の「このみ屋でみんな集まってた時かな?、めるてぃ先生にたまたま会って、話の流れで車で連れてって貰ったのよ」
か「いいなぁ〜オレも行きたかったなぁ」
き「アンタなんか開始5分で寝るでしょ絶対」
か「んなこたねぇよ!」
ひ「そのプラネタリウムについてはですね、ちょっとした経緯がありまして――」
の「いきさつ?」

ひ「もともとこの坊っちゃまのお部屋は本や機材やらであまり足場がなかったんですね、それでまずは天井部分をうんと広いロフトにしようと言うことになって、ご覧のとおりこの高さまで広げたんですよ」
き「さすがお屋敷レベル・・・こんなことカンタンに出来てしまえるんだ・・・」
ひ「で、広くしたのはいいんですけど、それだけでは殺風景すぎるのと、さっき皆さまがお話しなさったプラネタリウム、あれを天井に拵えることは可能か?って話になったんです」
き「それもやってしまっちゃった、と?」
ひ「いえいえ、さすがにここに機材やコンソールは置けないので、お家の寝室とかお風呂場に設置できるミニサイズがあると聞いて、ここにちょうどいいサイズのを買ってみたんですよ」
せ「それでもボクたちの台所事情じゃまず手が出なさそう・・・」
ひ「ん〜〜、まぁその事情は分かりませんけど、そもそも坊っちゃまは食べることとお料理以外はほとんど趣味をお持ちではありませんし、お外で遊ぶことも元々あまりなさいませんでしたし、私の冴えない勘ですけど、これがきっかけで新しいご趣味を持ったり、お外に出られるいい機会ももしかしたら・・・とは思ったんですけどね」
か「アイツはたしかに普段から俺みたいに動くタイプじゃなかったな」
き「逆にアンタはも少し落ち着きなさい」
ひ「でも、あまり効果はなかったですね、よく眠れる〜って仰ったくらいで」
の「あらら・・・(;・∀・)」
ひ「でも以前より更に健康体にはなられたみたいで、やっぱり健康一番ですよね?」
き「前に虫歯になって軽く大騒ぎにはなったけどな」
せ「食に細かい彼も、ディフェンスに隙があった・・・ってトコか」
ひ「それより皆さん、お勉強はもうよろしいのですか?」
き「おっと、こんなことしてる場合はなかった、オメーたち、さっさと終わらすぞ!」
か「あーあ、メンドくせぇー」
ひ「ワタシもそろそろ戻らなくっちゃ、ロフト閉めちゃいますねー」
*「はーい」

の「よし、終わり!」
せ「こっちもおしまい、と」
の「ふふ、同時にゴールインだね☆」
か「うぇぇぇぇぇぇぇぇ・・・おわんねぇよぉぉぉ」
き「また落第点取りたくなかったら少しは自力で踏ん張れ、よしアタシも終わり!」
か「ウソ・・・みんな終わったのか?、こはきゅは?」
こ「スゥ・・・スゥ・・・」
き「こはきゅはテストっていうよりおさらいみたいなモンだろ?、起こすなよ」
か「くぅ・・・オレひとりだけハブかよぉ・・・」
の「ハイかんたくんももう少しがんばって!、ちゅにんくんのケーキが待ってるわよ」
き「甘やかすなのえる、終わるまでケーキはお預けだ」
か「何でオメーが勝手に決めんだよ!」
き「口はいいから手動かせ、手!」
か「く・・・チキショウ・・・!」

(カチャ

ち「お待たせたぞ〜!」
き「お、グッドタイミングだ!ちゅにん!」
の「わぁ〜、いい香り♪」
こ「(ガバッ)ケーキ???」
き「うぉ、こはきゅ?」
せ「甘い匂いに釣られたのかな?w」
ひ「さぁさ、みなさん、こちらへどうぞ〜、お飲み物もご用意してますよ〜♪」
こ「わーいわーいっ!」
か「ちょ、え、マジでみんな、あ、え?」
き「早くしろ、置いてくぞ」
か「わ、ちょっと待ってくれ〜!」

の「・・・」
き「・・・」
せ「・・・これは・・・!」
こ「すっごーい!、おっきー!」
ひ「この手のサイズを作ったのは久しぶりですね、坊っちゃま!」
ち「おととしの結婚式以来かな?」
の「結婚式?」
ち「お父さんのイトコの結婚式、ホントはオイラも参加しなきゃだったんだけど、殆ど接点が無いから、じゃあせっかくだし電報代わりにケーキでも作って花添えとけってことになってさ」
か「これと同じサイズのを作ったのか?」
ち「うん、これを6本」
*「6本!?」
ち「ウチはひなみさん以外はみんなたくさん食べるしな、寧ろオイラなんかまだ少食な方だぞ」
の「ちゅにんくんが少食・・・」
き「・・・アイツが大富豪な意味が少しは分かった気がする・・・」
せ「その燃費の悪さ故ってトコなのかな・・・アハハ・・・」
ち「よぉし、さっそく食べようぜ、ひなみさん、カットおねがい!」
ひ「かしこまりました〜っ」

の「ん!」
こ「おいしい〜〜っ (人´∀`).☆.。.:*・゚」
き「そこらのケーキよりずっと美味いな、これ!」
せ「さすがちゅにんくんだ、来て正解だったね、かんた!」
か「うめっ!うめっ!これうめっ!ちょーうめっ、めっちゃうめっ!」
こ「かんたくん、ちゅにんくんみたーい」
せ「ププっ、まるで目の前で憑依してるみたいだww」
ひ「今日はまた大勢でいただいてますもの、また味も格別ですよね〜」
の「これ一切れでお腹いっぱいになりそう」
き「なんたってこのデカさだもんなぁ」
ち「これで次のテストもバッチリだな!」
か「(ピタッ――)」
の「ん?、かんたくん?」
か「テスト・・・」
せ「現実を思い出させちゃったねw」
か「そうかぁ・・・明日またテストなんだったなぁ・・・」
の「だ、大丈夫よ、今日あれだけがんばったんだから!」
こ「かんたくん、がんばった!」
せ「みんなで高得点行けるね、絶対!、ね!かんたくん!」
か「・・・・・・」
こ「かんたくん、おーおーっ!、だよっ」
か「Oh,Oh・・・・・・・・・」


〜  後 日 、 テ ス ト 返 却 の 日  〜

め「はいはーい、ではこないだの答案を返却しますよ〜、のえるさん――」

――――

の「みんな、どうだった?」
き「 v( *  ̄ 皿  ̄ ) バッチシ!」
こ「 v( *  ̄ v  ̄ ) ばっちしっ!」
せ「今回もパーフェクト、いただきました!」
ち「オイラも満足だ!」
か「・・・うん・・・うん・・・!」
き「お、主役が帰ってきたぞ?」
せ「どうだった?、かんたくん?」

か「 v( *  ̄ ω  ̄ ) 」